心のダメージは自殺につながる恐れがある

誰かが自殺をしたという話を聴くと、
『どれほどつらい思いをしていたのだろうか』という思いと同時に、
『辛い思いを解決することができていたなら自殺を止めることができたのだろうか』
という思いになります。

人が命を落とす原因はいろいろありますが、自殺者の数は病気、戦争、殺人などで亡く
なる人の数よりも多いという報告もあるほど、自殺で命を絶つ人は多いそうです。

自殺の原因の中には、他人からの誹謗中傷やいじめもあります。
心にダメージを受けたことによって抑うつ気分になり、日常生活で死にたいと思うこと
が増えて、絶望的な気分になった時に自殺をしてしまうのです。

このようなケースは、日常生活は普通に送れている中で、周囲に精神的なダメージがある
ことを隠そうとしていて、身近な人は気にしていたけど自殺をするほど追い込まれていた
とは思っていなかったという場合が多いです。

希死念慮と自殺

心がダメージを受けて抑うつ気分が強くなってくると希死念慮というものが表れること
があります。
希死念慮とは、『死にたいという思い』です。
この気持ちが生じる頻度が多いほど、抑うつ気分も強くなっていると言えます。
別の言い方をすれば、死にたいという思いは抑うつ気分によって生じている一時的な
思考であり、本当に死を望んでいるわけではないということです。

絶望的な気持ちが自殺つながる

しかし、希死念慮が生じる頻度が多いほど危険で、希死念慮が生じている時に絶望的
な気持ちになるような出来事があると自殺行為を実行してしまう傾向があります。

例えば、身近な人が「死んでしまいたいと思うことがある」というようなことを言って
いたとして、発している言葉は心配だけどそこまで落ち込んでいるようには見えないと
いう場合でも、絶望的な気持ちになるきっかけがあれば自殺をしてしまうことがあると
いうことです。

身近な人が死にたいという思いを発するということは、見た目以上に気持ちは追い詰め
られているということ、死にたいという言葉を発した相手には心を許しているという
ことが言えるので、そんな時は寄り添って話を聴いてあげて欲しいと思います。

希死念慮がある時の飲酒は控えるべき

希死念慮が生じている時は、心にダメージを追っているということなのでお酒を飲んで
気持ちを紛らわしたくなるのですが、抑うつ気分になっている時に飲酒をすることは
自殺を実行する可能性を高めてしまいます。

昨日まで普通に話をしていた人、何日も先の予定を話していた人が急に自殺をする背景
には飲酒が引き金になった可能性もあるということです。
自殺をした本人もそんなつもりで飲酒を始めたわけでなくても、飲み続けているうちに
気持ちの変化が生じて自殺を実行している可能性があるのです。

身近な人の飲酒量が増えたと感じた時は、何か悩みを抱えているかもしれないので、
「悩んでいることがあれば話を聴くよ」と伝えてあげて下さい。

寄り添って話を聴くということ

身近な人が心にダメージを受けていた時、どのように話を聴けば良いのか・・・。
力になってあげたいけど、どんな風に話を聴いてあげると良いのかわからないという人は
下記の内容を参考にして下さい。

寄り添って話を聴くということ
  • 優しい表情と声のトーンで応答する。
  • 意見があっても言葉にすることを控えて聴き続ける。
  • 相手の辛い気持ち、悔しい気持ちが理解できると伝える。
  • 辛いことを話してくれてありがとうと伝える。
  • 自分にとって大切な人であることを伝える。

死にたい気持ちが生じるほど心にダメージを受けている時は、辛い気持ちに心が支配され、
冷静な判断ができない状態です。
さらに自己肯定感という自分のことを受け入れる気持ちが低下しています。

相手の話を否定せずに一生懸命聞くことで、相手に大切に思われていることが伝わります。
また気持ちを吐き出すことはカタルシスという心の浄化効果があります。
さらに自分にとってどんな存在化を伝えることで、人とのつながりを意識してもらうこと
になります。

身近な人ができること

本当は死にたくなるほど心が傷ついている時は、カウンセラーに相談していただくと良い
のですが、心のダメージが大きいほど冷静に選択をすることが難しいと言えます。
そのため、身近な人が寄り添ってあげることで最悪の状態を回避して頂きたいと思います。

その上で、専門的な視点からサポートを受けるためにカウンセリングを提案してあげて下さい。
心が傷ついて自殺を選ぶ人がいなくなるように自分が誰かを支える機会が生じた時にこの記事
の内容を思い出して頂ければと思います。

最後に

上記には、傷つき死ぬことを考えている人の思いに気づくための視点について書いていますが、
これはとても難しいことでもあります。
身近な人が寄り添ってあげることができると良いけど、寄り添ってあげる必要があることに
気づくことは決して簡単ではないということを分かっていただきたいと思います。

身近な人が自殺をしてしまったという経験がある人は、自分がなぜ気づいてあげることができ
なかったのかという気持ちに苛まれることもあるかもしれません。
しかし、傷ついている人も周囲に自分の気持ちを気づかれないように配慮するので、気づく
ことはむずかしいことだと理解して頂ければと思います。

この記事は、傷ついて自殺を試みる人の気持ちや行動の兆しに気づくことは難しいけど、
少しでも情報を持っておくことで救われる命があればと思い書いたものだとご理解下さい。

 

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