AXIAの阪田です。
先日母親と喧嘩をしてしまいました。
母親はとても気持ちの弱い人で、私が発する怒りを受け止める事拒否し、いつも逃げてしまいます。
今回も電話を途中で切ってしまい、その数時間後には何もなかったかのように別の用事で連絡してきます。

このような事の繰り返しで慣れた!と言いたいところですが、慣れません。いつも私の怒りは宙ぶらりんですからね。

ふと頭をよぎるのが、母親を介護する事になった時、私の感情はどう動くのだろうかと。

介護やカウンセリングに関わると、様々な家族の形を目や耳にします。
羨ましいほどに愛し愛されの関係が保てた家族、反対に嫌悪感や憎しみの感情が大きき家族、または疎遠となってしまった家族など。

今回は家族の介護について書いてみようと思います。

医療技術の進歩もあり、平均寿命は大きく延び、高齢者の介護についても様々な制度が考えられ進化しています。
しかしあくまで介護利用者目線が中心であり、介護する側の配慮はまだまだ充実しているとは言えません。
また同様に、親子関係に問題を抱えた家族への配慮に目を向けられる事も少ないように思います。

親の面倒は子供がみるのが当たり前

少し前まではよく耳にする言葉だったような気がします。
今では言葉に出すと批判も多いかと思います。
しかし、根底では皆この考えがあるのも現実です。

良好な親子関係を築けていたのであれば、何ら抵抗のない言葉に思えますが、
抵抗を感じる方にとっては不安・負担となって圧し掛かってきます。

介護保険下で介護する側の負担軽減のため数々のサービスもあり、介護のストレスによる虐待等の予防に関しても最近では注目されつつあります。
しかし、何十年という親子問題を抱えた家族が介護に直面した時の苦悩は、世間ではあまり認識されていないのではないでしょうか。

介護拒否の裏側には…

私が介護の仕事で経験した実例です。
一人暮らしの女性。一人での生活が困難になり介護サービスの利用。
家族(お子様)は近くに住まれているとの事が安心材料でもありました。
しかし、お子様の存在が現場には一切伝わってきませんでした。

介護保険は家族様がおられる方は家族様の助けがある事が前提となります。
何かあれば全て家族様に報告し家族様ができる事はしていただきます。

お子様は「面倒を見る気にはなれない。今まで散々な目に合った」と。
「お金がない訳でもない、忙し訳でもない。でも、今更…なんです」

過去の親子関係などは考慮してはもらえません。
介護従事者としては家族である子供が協力的でなければ、非は子供に向いてしまいます

お子様は母親に介護が必要であり、子供である自分の協力が当然だとは解っておられました。
しかし、気持ちがついて行かない
とおっしゃっていました。

あの時、誰一人としてお子様の気持ちを理解してあげられなかった事を今でも後悔しています。

介護業界は数々の問題が山積み状態で親子関係への配慮まで制度を整える事はまだまだ難しいとは思います。
介護に携わる人間として、理解する姿勢を持つ必然性を感じています。

そのためにも介護利用者の過去~現在に至る背景の開示は今後、徹底するべきだと考えています。
(利用者本人の情報は発信されますが、家族間の背景は現場の介護従事者は知らない事が多い)

家族が悪者になる、誰かが悪者扱いされる介護になっては、最終的には辛さしか残りません。

最後に

「親子の問題に他人が口出しするべきではない」とおっしゃる方もいるかと思います。
しかし、核社会が主になった現在ではそんなこと言ってられないのが現状ではないですか!?

「親の面倒は子供がみるのが当たり前」
この言葉に押しつぶさせそうな家族へ目を向ける事のできる介護である事を願います。

 
 
 

心理カウンセラー阪田典子

心理カウンセラー阪田典子
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