こんにちは。AXIAの阪田です。
娘のメンタルな部分を見ると思い出す言葉があります。
カウンセラーの免許を取得し、ここAXIAで教育分析を受けていた際に
メンタル面で弱い娘との関わり方に対してのアドバイスとして
「子供とのやりとりはカウンセラーではなく母親として接しいていいんですよ」と言っていただいた事。
今、カウンセラーと育児の両立への自信につながっています。

前回のブログ「病気と闘う人を見守る方へ」にも通ずる内容になりますが、
今日は一般の方はあまり聞き覚えはない
「境界性人格障害」について書こうと思います。
介護現場でこの病気の疑いのある方を目にすることがあります。
病気の疑いという表現をするには理由があり、ほとんどの方は違い病名での診断を受けているからです。

診断を受けていない事によって適切な治療が施されていない。したがって起りうる
介護現場や家族間での混乱について書かせて頂きます。

境界性人格障害とは

精神的に非常に不安定で、心の中では自分が人に見捨てられるのではないかという不安を強く持っています。しかし、その行動は、他人からは理解できないほど一貫性がなく、
異常に親しみを持って接してきたかと思えば、相手の心を傷つけたり、混乱させてしまうような言動を取ってしまいます。

この一貫性のない言動の背景には、人から見捨てられたくない、見捨てられるのではないかという不安があり、相手の心を試す行為として不安定な言動を繰り返します。
その言動は、あまりにも激しいために相手はその人と人間関係を維持することが難しくなって本人から離れていってしまいます。
そうすると、自分の心の中にある不安を決定づけるように、『やっぱり他人は信用できない』『自分は人に嫌われる人間なんだ』と結論付けてしまいます。
(AXIAホームページより抜粋しています。特徴や原因など詳しくは「カウンセラーの知識・コラム」をご覧ください)

振り回されるとは?

私が経験した一例をご紹介させていただきます。

お会いした当初は警戒心が強く、そっけない態度が続く日々でしたが、
心を開き始めると私への気遣いを見せてくれるなど、信頼関係が築けたように思えました。
しかし、良好な関係が続いているかと思えば、、、

悪口を言いふらす。
作った料理を食べずに捨てる。
ゴミを他人の庭に捨て、取りに行かせる。
ご近所に迷惑をかけ、苦情処理させる。
などの間接的な行動に加え
気分次第で私の行動・言動全てに関して激高する。

その反面、
「あんたが一番や」など褒めたたえる。
私のプライベートに関心をもち、関与したがる。
「次はいつ来てくれる」「また来てほしい」と泣く。

私は境界性人格障害に対しての知識が少しはあったからこそ、
対応することが可能でしたが、周りに人はどうだったか。
家族を含め、全ての人を敵に回してしまう形になりました。

本人も解ってはいるんです。でも何ともならない。。
うつ状態になり、ストレスを溜め、また爆発する。
これが繰り返され、悪化につながってしまいました。

境界性人格障害の方との向き合い方

では、どのように向き合う事がベストなのか、
どうすれば身近な家族や周囲の人のストレスが軽減されるのかを考えました。

境界性人格障害の方は身近な人に見捨てられることへの不安を強く抱いています。
一番に寄り添ってもらいたいのは医師や第三者ではなく、身近な家族や周囲の人たちなんです。
そしてようやく「安心」が得られ、本人が治療に挑みやすい環境ができるのです。

だからといって身近な家族や周囲の人たちの負担はかなり大きいものになります。
感情や言動の変化が激しいため、必ずといっていいぐらいに振り回されます。
寄り添えば寄り添うほど、ストレスが積み重なりうつ病などになってしまうケースもあります。

そうならないためにはどうするか。
拒絶せず、過保護にならず、距離感つ。
結果の有無にこだわらず、割り切る。
本人の言動は、本人に責任がある姿勢を貫く。

そして抱え込まずに逃げ道を持つ事

精神の病の中でも、身近な方への激しい感情表現がとても目立つといえます。
家族だけの関わりでどうにかなるものとは決して思わないでください。
「逃げ道」の確保は絶対です。
周囲に相談する事も逃げ道のひとつですが、
相談相手がいない場合は専門家のサポートを求めることも考えてください。

境界性人格障害の方の治療

軽度の方であれば治療は可能だと言われています。
うつ病などと合併する事が多く、うつ病の治療により改善する事もあるようです。
しかし、「障害」という名前こそ付いていますが、精神疾患ではなく「性格の偏り」であって、
性格を治療する事はできず、重度に至ってしまうと治す事は難しいという考えもあるようです。
境界性人格障害に根本的に作用する薬はありませんが、
感情の不安定さを改善したり、不安や気分の落ち込みを解消する薬などと精神療法との併用で
症状を改善する事はできます。

最後に

今回この病についてのブログを書いた理由は
この病の知名度・理解度があまりに低い事。
そのために振り回され、辛い思いをしている人がいる事。
そして、その現実を我慢せざるを得ない状況の人がいる事。

解決方法・改善方法はたくさんあり、
たくさん人の意見を聴き入れてください。
もちろん私達カウンセラーも手助けさせていただきます。

 
 
 

心理カウンセラー阪田典子

心理カウンセラー阪田典子
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