こんにちは。AXIAの阪田です。わが家に新しいソファーが届きました。
そして約5年働いてくれたボロボロのソファーが旅立っていきました。
買って5年には見えないくらいのボロボロさ。
子供たちの遊び道具(トランポリンとして利用され、
最終的には真ん中に穴があき、背もたれは弓のように反ってしまいました。)
ソファーとしての役割は最初の2年だけだったように思います。

今まで介護関連のお仕事をしていて、
いろんな疾患を抱えた方と出会いました。
その中でも多かった症状が妄想と幻覚です。

妄想・幻覚とは

妄想とは非現実なことやあり得ないことなどを信じこむ事。
代表的なものが被害妄想。
悪口を言っている、見張られている、だまされている。などです。

幻覚とは、実際にはないものをあるように感じる事。
見えないものが見える幻視、実在しない音が聞こえる幻聴、
その他には幻嗅、幻味などがあります。

これらの症状は年齢を問わず、いろいろな病気に表れる症状ですが
より躊躇にみられる代表的な病気として認知症統合失調症を例に、
病気を患った方本人とその方を取り巻く人との関係性をお話しいたします。

認知症にみる妄想・幻覚

認知症といってもいろいろと種類があり症状も違います。
代表的なものが、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症です。

どの認知症でもみられるのがもの盗られ妄想です。
そして身近な人が対象となることがほとんどで、
妄想の内容もコロコロ変わる事が特徴です。
(尚、統合失調症の場合は、間違った考えが固定しているので、
妄想の内容が同じである事が多い)
したがって、取り巻く家族さまは犯人扱いされたうえ、
コロコロ変わる内容に振りまわされる事になります。

幻覚に関しては、レビー小体型認知症に幻視の症状がみられます。
誰にでも「虫かと思ったらゴミやった」なんて事ありますよね。
これは錯覚です。
しかし、レビー小体型認知症の幻視とは明確に見え、そして消える。
本人にとっては恐怖以外なにものでもありません。
しかし周りの人にはなかなか理解しにくく、これもまた振りまわされる事になります。

認知症にみる妄想、幻覚においては本人さまの年齢的なものもあり、
改善に向うのは難しいかもしれません。
妄想、幻覚以外の認知症状が併発するため、
文字で見る症状以上に過酷な状況だと思います。
ただ、本人の訴えを否定することで悪い方向を向いてしまう
との認識を持つ事で
介護する方の気持ちの軽減に繋がる事を願います。

統合失調症にみる妄想・幻覚

幻覚、妄想の他には、誰かに支配されているなどの自我意識の障害や
まとまりのない会話や奇妙な行動などの症状が特徴です。
その中でも幻覚(主に幻聴)の症状が最も多く、
その幻聴に引きずられ妄想
に至るようです。

私が過去に出会った方は20代~40代の方と若く、
前触れもなく聞こえてくる声に恐怖を感じ、
不眠、大量の飲酒、過食やOD(薬を大量に飲む事)、
そして自傷行為に至ってしまう事もありました。

統合失調症の幻聴の特徴としては聞こえる声は全くの他人で、
本人にとって苦痛である言葉を働きかけてきます。
「全くの他人から自分へ」という事から、人との関わりが原因のひとつと言えます。
過去の人間関係や自身の価値観や考えを紐解いていくことで原因が判明する事もあります。

私が出会った方々は「ネグレクト」「夫の裏切り」
「友人・恋人との関係悪化」が多かったです。

では取り巻く家族さまについてですが、
残念ながら私の経験ではよい環境・結果を目にしたことがありません。
苦しみから逃れるために自分の意志で様々な方向に進んでしまいます。
(上記にも挙げた飲酒や過食など。その他、暴言、暴力や他人を傷つける行為など)
家族さまはこの状況を理解・対応しきれず、見放してしまうケースが多かったです。

しかし統合失調症は決して治らない病気ではありません。
家族や周りの理解とサポートが絶対的な治療であり、
法律の整備がまだまだ未完であり、早急な改善を願います。

今回は「妄想」「幻覚」という病気ではなく症状に着目して書きました。
現在、この症状と向き合っている方々にはありきたりな内容かもしれませんが、
このような症状が身近でない方たちに、少しでも理解していただけたらと
簡潔に紹介させていただきました。

 
 
 

心理カウンセラー阪田典子

心理カウンセラー阪田典子
HP  カウンセリングオフィスAXIA  
BLOG 阪田典子の記事一覧