こんにちは。
AXIAの大橋です。

AXIAでは、性犯罪の再犯防止のためのカウンセリングを実施しています。
盗撮、痴漢、露出、覗き…様々な方がご相談にみえます。
そんな中で、今回は、露出をしてしまう方についてお話をします。

露出は性欲だけが原因ではない

露出行為は、性的問題行為です。
そのため、露出行為を性欲のせいだと考え、性欲を発散すれば露出願望が消えると考え、
実行している方が多くいらっしゃいます。

しかし、この考え方は的確ではありません。

性的問題行為を性欲の問題として考えてしまうのは仕方ないのですが、
実は、露出行為をしてしまう原因は性欲ではなく、
孤独感、疎外感、怒りなどといったストレスが原因になっていることが多いです。

性欲は、こういった原因と、脳の働きが関係することで発生するものなのです。
このため、性的問題行為をしてしまうメカニズムを知り、対処をしなくては、
いつまでたっても改善には至れません。

露出行為を繰り返す理由

露出行為などの性犯罪を知る上で重要なのが、脳の働きについて知ることです。

脳は、何かしらの問題に直面した時、ストレスを感じます。
このストレスにより、脳はダメージを受け、生存の為に理性を弱め、本能を強くします。

この際、生存本能として種の維持=性欲も強くなります。
その性欲の表れ方がゆがんだ形で出てしまったことにより、
露出行為へと至るのです。

そのため、性欲を発散するだけでは原因に対して何もアプローチをしていないため、
いつまでたっても露出行為をしたいという強い渇望が減らないのです。

露出行為を行った際、タイミングを狙い、露出し、逃げるという一連の流れの中で、
緊張感や相手の反応への期待、逃げられた安堵感、満足感など、様々な刺激を受けます。

この期待感や達成感、満足感などは、脳に快の刺激として認識され、ストレスなどを
発散させるのに有効な手段として記憶します。

このため、ストレスなどを感じると、露出行為をするように脳が指示を出すようになります。

まだ初期段階の内は、なんとなくくり返すのですが、何度もくり返されることで、
ストレス発散=露出行為という図式が完全に出来上がってしまい、
少しのストレスでも露出行為をしたくなるようになっていきます。

ところが、くり返されることで脳が刺激に慣れてしまい、一度の行為で感じられる
満足度が下がっていってしまいます。
その結果、より多くの刺激を得ようと、脳はより強く、頻繁に露出行為をするように指示を
出すようになるのです。

露出行為の改善の為に

先ほどお話をしましたような理由から、露出行為を性欲だけの問題として扱うのではなく、
日常生活の中で“脳にダメージを与える何か“を特定し、対処することがとても重要になります。
そして、その対処を日常の生活習慣として根付かせていくことが重要になります。

また、生活習慣を確立するだけでなく、露出行為に対する考え方を変える必要もあります。
例えば、露出をしてしまう方に多い考え方として、”性的なことに興味があるはずだから”
”触れていないから大したことない””嫌そうにしながら本当は喜んでいる”などといった考え方です。
これは、認知のゆがみと呼ばれており、この歪みを見つけ、検証し、そうではないと理解することが
重要になります。
また、”やめようと思えばやめられる””露出行為さえしなければ自分には何も問題は無い”と、
露出行為をしてしまうことやその原因となるものがあることを否定しようとする傾向もあり、
これらも検証していく必要があります。なお、これは、否認と言われるもので、依存症の方には
顕著な傾向のため、依存症のことを「否認の病」とも言います。
なお、露出行為をしてしまう方に多い認知のゆがみについては、次回詳しくお話をします。

このように、様々な側面から現在の生活などを検証し、改善策を考えていく必要があります。
この作業の中で、自分と向き合い、考え、行動をしていくのですが、
自分自身に問題があると認めたくない気持ち、もう大丈夫だろうという油断、自分の中の常識など、
様々なものに引っ張られ、改善に至る前に挫折してしまいます。

そのため、専門知識をもったカウンセラーと共に改善に向けて進むことが必要なのです。

 

心理カウンセラー大橋善知

心理カウンセラー大橋善知
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