こんにちは。AXIAの大橋です。

カウンセリングという仕事をしていると、とても多くの方が
自分の責任だと思い、悩み、苦しんでいることに気付きます。

中には、自分以外の何かのせいだと考え、攻撃的になっている人に
悩まされているなんていう相談もあります。

さて、この「~のせい」にしようとする心理を、
心理学では“帰属”と言います。

なんでも自分のせいにしてしまう。

皆さんは、怒られた時に「なぜダメだったのか理由を言え!!」と言われ、
理由をいうと、「言い訳をするな!!お前が悪いんだ!!」と返された経験はないですか?
もしくは、言ってしまってませんか?

どれだけ冷静な分析を言ったつもりでも、結局「お前が悪い」で済まされる。
結構これってそこら中で横行してるんですよね。

しかも、子供のころから。

自分のせい。

怒られるのは、私が何か悪いからだ。
失敗したのは、自分が無能だからだ。
褒めてもらえないのは、私が出来の悪い子だからだ。
私のせいで、周りの人が嫌な思いをしてしまうんだ。

特に子どもの場合が多いですが、きちんとした理由がわからないまま感情的に怒られたり、
納得することが出来なかったりすると、なんとかその状況が起こっている理由を考えます。

もしくは、子どもにとっての親など、その所属している社会において大きな力を持つ存在から
感情的に「おまえのせいだ!」と、言われることで、たとえそれが実際にはそうじゃなくとも、
「そういうもの」として無理やり受け入れようとします。

これが何度も繰り返される内に、自動的に自分が悪いと思うようになっていくんですね。

さらに言えば、自分が悪いのだけれど、どこが悪いかわからない。
だから、同じ方法しか取れなかったり、考えつくいくつかの方法を試し、失敗し、
何度も怒られ、他の方法を試すこともしなくなり、また怒られる。

再度怒られると、無能や役立たず、使えない、馬鹿などの言葉が入るようにもなり、
自分を否定する気持ちにどんどん拍車がかかり、どうせやっても無駄、怒られる、
自分で考えて行動をすると問題が起きる。
だから行動しないほうがいい。

そんな思考の悪循環に陥ります。
こうなると、他人から単純に「そんなことないよ」と、声をかけられても、
受け入れることすらできなくなります。

ほんとうにあなたのせい?

物事が上手くいかない時、何か原因があります。
そして、その原因を引き起こす要因があります。

その原因は何で、どういう影響があり、どうなったから現状があるのか。
その原因を引き起こした要因には何があり、その一つひとつがどの程度の割合で
悪影響を及ぼしたのか…

責任をどうしても求めたくなりますが、責任を追及しても問題はなくなりません。

責任は置いておいて、分析する必要があります。

そして、要因や原因の中で、自分が影響を及ぼせる部分自分の影響外の部分
他人の影響が及んだ部分などを評価し、どう改善するのかを考え、プロセスを検討する。

本来はそうやって解決方法を模索する必要があります。

ところが、原因を示す際、「〇〇のせい」と、表現し、
責任を追及する際にも、「〇〇のせい」と、表現します。
物事を考えている時、原因と責任が同じことばで表現されるため、
きちんとした分類がされないんですね。

また、そこに、自分が責任を取ったり非難の矢面に立ったりすることを
恐れ、冷静に考えることが難しくなったり、
過去の経験から、“失敗=怒鳴られる“といった自動思考が身についてしまい、
条件反射的に委縮し、思考が止まってしまう人も大勢いらっしゃいます。

今の自分・本当の気持ち

では、どのように対処するといいのでしょうか?
それにはまず、自分の考え方の特徴や精神状態などを整理し、把握することが必要になります。

その考え方の特徴について紐解き、確認し、それが本当に正しいのかを考えてみることで、
新しい対処や行動を考え、身につけていくことになります。

こういうことを一人でするのはなかなか難しい。
なぜなら、自動思考があるため、冷静なつもりでもそれに無意識に引っ張られてしまうんですね。
そのため、カウンセラーなどが寄り添い、根気強く、時間をかけて紐解いていくわけです。

自分のせいだと感じてしまい、前に進めない。
他人から自分のせいにされ、どんどんそんな気分になってしまう。
自分に自信が持てなくなってしまう。
カウンセリングでは、そんな方が前に進めるようお手伝いをしています。

初めはなかなかできないかもしれませんが、一緒に一歩ずつ前に進みましょう。

次回は、他人のせいだといつも感じてしまう人についてお話をしようと思います。