こんにちは。AXIAの蔵野です。

 

改善に取り組んでいただくには、ギャンブルに行く回数を少しずつ減らすのではなく
完全にギャンブル断ちをしてもらうことから始めます。

取り組み始めてしばらくは、ギャンブルへ行きたくなる衝動がよく起こりますが、
「行ってはいけない」という自分と、「行きたい」という自分が葛藤するこの時期に
どのように葛藤をして行動を抑えていくのかが大切です。

重要なのは、行動を抑えることだけを目指すのではなく、適切に葛藤をすることを
身につけていただくことだと考えています。

 

依存症の方のカウンセリングをしていると、多くの人に共通して見えてくるのは
葛藤を持ち続けることが苦手であるという点です。
ギャンブルをしていると嫌なことを考えなくて済むと感じていて、だからこそ
考えたくないことが大きなストレスとして降りかかった時にはパチンコ店やカジノへ
足を運んでしまうという方が本当にたくさんいらっしゃいます。

誰でも、出来る事なら葛藤を抱えずに生きていたいと考えるでしょうが、
人間は常に葛藤しながら生きていて、自覚していないような小さなものから
自覚できる大きなものまで、色々葛藤した結果で行動を決めています。

大抵の人は、しんどさや辛さを感じながらもある程度の納得がいくまで
しっかりと葛藤し終えてから問題を手放しますが、依存症の人の場合
ストレスに弱いことから、しっかり葛藤をするということが難しいのです。

そのため、自分にとって都合が悪かったり、目の前に突き付けられると
しんどい問題など、そういった現実から離れたくなり、現実逃避が出来る場所へ
依存していきます。
依存症は、辛い現実や見たくない事実からの逃避によって行動を繰り返しますし、
逃避場所だからこそ簡単には依存対象を手放せないのです。

 

 

しんどいことや面倒なことと向き合うことが苦手で、きちんと葛藤しないうちに
問題から逃避する、これも習慣です。
依存症改善には適切な新しい習慣付けが必要だと何度か記事でも書いていますが、
その新しく身につけていただきたい必要な習慣には、行動だけでなく思考・心の癖も
含まれていると考えてください。

私が対応させていただいてきたギャンブル依存症のカウンセリングでは、
この自分の心の中と向き合うことと、行動を抑えることの両方を、
カウンセリングの時間以外の日常の中でも意識して行なうようにされている方は、
順調に改善へ進んでいってるケースが多いように感じています。

 

改善に向かわれているみなさんも、やはりはじめのうちは、イライラすることが
あっても今までのようにギャンブルへ行くという手段を持てないため、ご自身の感情を
紛らわせることに苦戦はしておられました。
それでも「やめたい」という思いは強く持っておられるので、時間の使い方の努力と工夫を
続けながら、自分の心の中に湧き上がる感情や考えをさらっと流さず感じようとすること、
これらを毎日の中で意識的にされていました。

行動だけでなく思考・心の癖を含めた新しい習慣付けが、改善に繋がっていったと
いえるでしょう。

 

 

ギャンブルから離れた生活を送ること、自分の感情の動きを自覚しようとする意識をもつこと、
考えごとをする癖をつけること、見たくない現実を少しずつ見ていくこと。
これらが生活の中に新しく習慣として定着することが望ましいですが、逃避できる場所を手放す
ことさえ難しいのですから、ひとりこれだけを成し遂げるのはなかなか出来ないことでしょう。

カウンセリングでは、ギャンブル依存症の行動だけにフォーカスして進めるのではなく、
ギャンブルに頼らずとも自分の心とうまく付き合いながら現実問題に向き合える力が
養われるように、サポートさせていただきます。

 

 

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