感情転移がコミュニケーションのズレを生む という記事に引き続き、自分の言動と感情の相当性
を洞察することがなぜ難しいのかについて説明したいと思います。

 

感情転移により、過去に生まれた心の葛藤を別の人に向けやすい人の特徴として、相手の
言動に対して自分を攻撃している、責めているという認識を持ちやすい、物事の評価基準
が良いか、悪いかの二極的であるという特徴があります。
これらの特徴が、自分の言動と感情の相当性を洞察することの障害になっています。

 

 

まず、相手の言動に対して自分を攻撃している、責めているという認識を持ちやすいと
いう点についてですが、この特徴がある人は相手の発した言葉の意図を考える時、
必要以上に他意があるのではないかと推測して相手は自分を攻撃したり、責めたりして
いると解釈してしまうことがあり、なぜ相手が自分にその言葉を言ったのだろうかという
考えに至りにくいことが洞察の妨げになっています。

他意があるのではないかと考えてしまうのは、過去の人間関係からいくつかの言葉に
対して不安や怒りを感じる傾向があったり、それらの言葉を発する人はこういう考え
を持っていると思い込んでいる傾向があることが多いです。

 
 

もう1つの二極的な思考が強いという点ですが、二極的な思考が強いがある人は過去の
出来事、今抱えている問題の原因について考える時、原因があるということは悪いと
いうことだ
という認識を持っている傾向があります。
そのため、自分に洞察力を向けて問題を解決できる手がかりを探すとなると、自分が悪い
と認めなければならないという感覚を持っていて、洞察することに抵抗を感じています。

 

原因とは、生じた結果のもととなる出来事や事柄であるというだけで、良いか悪いかという
二極的に分類できるものばかりだとは限りません。
そのため、自分の中に問題の原因を探すということは、自分を責めることではなく問題解決
に向けてのきっかけを探すことにもなるのです。

 

 

上記のような2つの特徴を持っていると、相手から自分の抱えている問題について洞察する
切っ掛けとなる言葉を受けた時、『今ある問題が生じたのはあなたが悪いからだ』 
言われている気持ちになりやすく、その気持ちへの抵抗から自己防衛の心理が強くなり、
相手に攻撃的な言動を行ったり、相手との関係を回避しようとして洞察が進まなくなること
があるのです。

 

 

 

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