私のところには、マインドコントロールを解いてほしいという相談依頼が入ってきます。
年に5件弱はあるように思います。

その5件のうち、クライエントのご家族がマインドコントロールだと思っているけど、
親の意と反したことを子供が言っているだけで、マインドコントロールをされている
わけではないというものもありますが、しっかりと洗脳されてマインドコントロール
と言える状態にあると言えるケースもあります。

 

 

洗脳とは価値観のすり替え

洗脳とは、字のとおり脳を洗うかの如く、その人がこれまでの人生で身につけてきた
価値観をきれいに洗い流し、そこに自分がその人をコントロールするために新しい
価値観を植え付ける行為を言います。

価値観を洗い流すというのはどういうことかというと、その人を否定することで
その人の価値観を壊してしまうことを言います。

 

私たちは、強さの程度に差はあれど何らかの価値観を持っていて、その価値観で
自分を支えて生きているという側面があります。
それは、世の中の多くのことにははっきりとした答えがない場合が多く、それに
自分なりの答えをつけて生きていく必要があるため、価値観が必要となるからです。

育った環境や培った経験によっても違った価値観が養われていくのは、価値観が
自分を支えるものであり、生きるための自己防衛として身につけているものでも
あるからです。

そのため、その価値観を全否定されてしまうと、心の状態が不安定になり判断力
も低下してしまうため、別の価値観を刷り込まれやすくなってしまうのです。

 

価値観が壊れるほどの否定を受けるというのは、身の危険を感じるほどの大きな
ストレスなので、辛さや悲しさを感じていると同時に自分を支えるための価値観
を求めている状態でもあります。

そんな状態の時には、自分の価値観を否定した相手が植え付けようとする価値観
でも受け入れてしまうことがあり、それを受け入れて相手の都合のいいように
コントロールされてしまう関係性になってしまうことを洗脳、マインドコントロール
というのです。

 

 

良い洗脳と悪い洗脳

実は、極論を言えば子育ても一種の洗脳です。
私たちは、生まれてから価値観も定まっていない時に親の影響を受けて価値観を
養っています。

しかし、本来子育てにおける洗脳は、子供の人生がより良くなるために、子供が
自立していけるように行うものであり、親と離れてもしっかりと人生を歩んで
いけるという自信の支えとなる価値観を与えるもので、それは良い洗脳でなの
です。

 

それに対して、自分の都合や利益のために、相手の価値観を否定して新たな
価値観を植え付ける。
新たな価値観を受け付けて洗脳をしてきた相手がいないと不安になるように
して、その価値観と相手を手放せないようにする洗脳は身勝手で悪い洗脳です。

悪い洗脳を受けている人は、周囲の人から見たら本人の人生にとって決して
良くない思考、行動をしていることがわかるのですが、本人はその価値観を
手放すことに提供を示すし、洗脳してきた相手を信じようとします。

 

 

カウンセリングの傾向

そのため、その人の意思でカウンセリングに来るということはなく、必ず
家族に連れられてカウンセリングに来られます。

洗脳を受けている人は、自分の意思でカウンセリングを受けようとしたわけ
ではないので、すぐに継続を止めようとする傾向があるのですが、改善に
向かっていく人は、ご家族がカウンセリングに連れて来ることも含めて根気
強くご本人を支えておられます。

 

家族の誰かが洗脳を受けているという場合、専門家のサポートを受けつつ、
専門家だけに任せるのではなくご家族も一緒に取り組んでいただくという
のが改善のポイントです。
 

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